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☆心疾患と性について(かき集めた情報のまとめ)

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以前書いた【心疾患と性の悩み】の記事、結構読んでくださっているみたいで。
やっぱりみんなには聞きにくいし、深刻な悩みとまではいかなくても気になる方は多いんだなと思いました。
なので少しですが、これまで私が集めた情報をざっとまとめてみました。



心臓の手術の後は、病院から〘心臓の手術を受けられた方へ〙みたいな冊子が渡されます。(成人した人用)
日常生活の注意点が色々書いてあるんですけど、その中では性生活についても少しだけ触れられています。

◇性生活について◇
性生活は血圧や脈拍を上昇させ、階段を昇ったときと同程度の負担となります。そのため、無理のないようにしましょう。



なんじゃそれ。少しだけにもほどがあるやろ。
結局何もかも「無理のないように」 何が無理か分からないからこういうの読むのに!
せめて術後何カ月は控えてねとか、こういう症状の時は控えてねとか。日常生活のこれが出来るようになったら大丈夫ですよとかあれば、わかりやすいのになと思います。

ちなみに私は、術後3カ月目の検診の時に内科医から「妊娠の希望があれば薬の切り換え等が必要になるから早めに教えてください」と言われたので、あぁそういう行為に耐えられるくらいまで回復したのだなと察しました。

さてみなさん、運動強度を表す【METs(メッツ)】という国際の単位を知っていますか。
私は去年初めて知りました。
先天性の方は特に、ちょっとしんどい状態が常だったりして、上で吐露したようにどこまでの無理が「無理をしている」状態なのか分からないことが多いので、データ化というか数値化してくれると分かりやすいと思います。
※後天性の心臓疾患(心筋梗塞や弁膜症など)で手術などの治療を受けた場合も「 3~5METsに耐えられるなら、性生活を安全に再開」できる、と言われています。

「3メッツ」以上の運動

メッツ活動内容1エクササイズに
相当する時間
3.0自転車エルゴメーター:50ワット、とても軽い活動、ウェイトトレーニング(軽・中等度)、ボーリング、フリスビー、バレーボール20分
3.5体操(家で。軽・中等度)、ゴルフ(カートを使って。待ち時間を除く。)18分
3.8やや速歩(平地、やや速めに=94m/分)16分
4.0速歩(平地、95~100m/分程度)、水中運動、水中で柔軟体操、卓球、15分
4.5バドミントン、ゴルフ(クラブを自分で運ぶ。待ち時間を除く。)13分
4.8バレエ、モダン、ツイスト、ジャズ、タップ13分
5.0ソフトボールまたは野球かなり速歩(平地、速く=107m/分)12分
5.5自転車エルゴメーター:100ワット、軽い活動11分
6.0ウェイトトレーニング(高強度)、ジョギングと歩行の組み合わせ(ジョギングは10分以下)、バスケットボール、スイミング:ゆっくりしたストローク10分
6.5エアロビクス9分
7.0ジョギング、サッカー、テニス、水泳:背泳、スケート、スキー9分
7.5山を登る:約1~2kgの荷物を背負って8分
8.0サイクリング(約20km/時)、ランニング:134m/分、水泳:クロール、ゆっくり(約45m/分)8分
10.0ランニング:161m/分、柔道、空手、キックボクシング、テコンドー、ラグビー、水泳:平泳ぎ6分
11.0水泳:バタフライ、水泳:クロール、速い(約70m/分)、活発な活動5分
15.0ランニング:階段を上がる4分
厚生労働省:標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会第3回資料

ちなみに、どこの病院でも血圧みたいに気軽に計ってもらえるものではないので、興味のある方は測定できる病院やクリニックを調べて予約をしてから行ってください。
私も諸々落ち着いたらたら計ってみたいと思っています。


高齢の方でなければあまり実感がないかもしれませんが、そもそも性行為というのは心肺機能に負担をかけてしまう行為です。

性行為は、軽度の運動と、興奮、血管拡張、多呼吸などを伴います。しかしながら、重症とされる疾患でも、正常な性行為であれば、それ自体は、心臓の状態の悪化、急変などを起こしません。性行為中に急変した、或いはその後心臓の状態が悪化したという事実も殆どありません。

http://www.jsachd.org/faq/2012/04/post-136.html

↑こちらは前回も引用させていただきましたが、そうは言っても、婚外性交のような『いつもの相手と違う』状況は心拍数が上がりやすいので、リスクが高いそうです。
独身の場合は、付き合い始めた最初の行為なんかが当てはまるのかもしれません。出来るだけ勢いに任せない方が安全だということですね。前回の記事でも書いたけど、心臓が1番大事ですから。
そして、多量の飲酒後が危険というのはは言うまでもありませんが、本人よりはるかに若い愛人が相手だと発作のリスクが高まるのだそう。
頑張っちゃうのかな。いろんな意味で。浮かれてしまったりとか。
これは健康な心肺機能を持った方にも無縁の話ではありませんのでね。気を付けてくださいね。
特に春先が多いんですって。
(でもいつもよりドキドキすることがリスクの高まる行為だなんて、切ないね)

私は腹上死みたいな、『最中に』みたいなのは実際ピンとこないけど、運動し終わったときが一番不安になります。上がっている息を整えているときですね。このまま心房細動誘発されたらどうしようとか。
それから私はチアノーゼを起こしにくい心臓なので、慢性心不全だけどサチュレーションは高めです。反対に、心不全症状が私より軽度でもチアノーゼ性の疾患の場合は、性行為の辛さ(辛いと感じるポイント)が違うらしいです。なのでこれから初めてを迎える当事者の方や、心疾患を持つパートナーとの初めてを迎える方は、今一度症状というのか自分や相手の心臓の特徴を確認してみてください。


自分一人だけでやることじゃないからね。
自分のことも大切に、同じように相手のことも大切に。

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