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陽性になって、ホテル療養した話

体験談
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このブログのひとつ前の記事が、3回目のワクチンを接種した話なので
まさかこんなに早くこの話題を書くとは思っていなかったのですが、わたくし5月に新型コロナウイルスに感染してしまいました。

幸いなことに、軽症のままホテル療養を経て回復いたしましたので、症状が出てから今に至るまでを簡単にまとめておこうと思います。
いつか何かのお役に立てばいいけれど、本当は何の役にも立たない方がいいですね。

症状はもちろんのこと、時期(感染者が多くひっ迫している場合と感染が落ち着いている場合など)やお住いの地域によって、細かい部分は異なると思います。万が一陽性が確認された場合は、お住まいの地域のホームページをよく確認して、保健所の指示に従ってください。
わからないことは専門の人や機関に相談してください。

(当時流行していた型)オミクロン株は、ニュースでもよく「喉に違和感を感じて検査をしたら陽性だった。」「喉が痛いなと思ったら、その晩発熱した。」というのを耳にします。

私は接客業をしているので、毎日お客さんと会話をします。店内が賑やかなら大声を出すこともあるし、マスクをつけるようになって、ますます声を張るようになり、声を枯らすことは職業病のようなもので、喉の違和感なんて日常茶飯事でした。

1週間の仕事を終えて帰宅し、ちょっと喉が気持ち悪い感じだなと思いながらも『沢山喋ったからかな』程度に考えて龍角散を飲み、普段通り眠り、土曜日に目を覚ますと、発熱していました。
体温計は38.3℃の数字を表示しています。
(毎朝基礎体温を計っているので、しんどくて検温したわけではない)
(※今振り返ると、普段の使いすぎたときの喉の違和感とは確かに違いました。でもまさかと思うじゃないですか…)

昨日まで、というか数時間前まで働けるくらい元気だったのに…?

何度計り直しても38℃は変わらず。


もしもコロナだったらと考えてバスやタクシーは使えないので、自転車で行ける範囲の病院で土曜日診療しているところはあるのかをすぐに調べました。結果、その日診察が受けられそうなところは近くになく、月曜日まで様子を見ようかとも考えましたが、検査結果によってはお店の営業にも関わるし、できればすぐに検査を受けたい。
それにコロナでもそうじゃなくても、万が一急変したらどうしようかと不安も強まってくる。

そこで見つけたのが【緊急相談窓口 Fast DOCTORファストドクターでした。
夜間や休日など時間外の救急相談ができる窓口です。電話相談の内容(症状)によって自宅まで往診に来てくれたり(対応地域限定)、オンライン診療をしてくれたりします。
(案件じゃないよ。でもHPのリンク付けておきますね。→Fast DOCTOR)


これは私が利用していいのかな?もっと重症の人のためのものかな?と迷いましたが、そんな時間も勿体ないので、とりあえずコールスタッフの方に事情を説明し判断をお願いしました。(トリアージ)

折り返しの電話を待つ間にが出始めました
募る不安。

「6時間以内の受診が必要であると判断いたしましたので、この後●時にご自宅まで医師が伺います。」

ありがとうございますーーー!!!!


横になって指定の時間を待ちますが、痰の絡む重めの咳に加えて手の痺れ倦怠感も強くなり、これは普通の(いままで罹ったような)風邪とは違うなと漠然と感じていました。


その後、自宅まで来てくれた医療スタッフさんに診察をしてもらい、必要ないかもしれないけど患者さんの希望を優先しますということで、お願いしてPCR抗原検査もその場で受けさせてもらいました。


「症状が出た当日ということでね、もしかしたら反応が出ずらい可能性もあるんですけど…あ、出ましたね。陽性です。


あっさり出ました。
必要ありました。


血圧脈拍酸素飽和度も異常なく、緊急入院の必要は無いという診断で、その後もしも急変した場合の対応や連絡先の説明などを聞き、解熱剤と咳止めを処方してもらいました。
陽性になると、医療機関の方から地域の保健所に届け出を出してもらえるということで、そのあと私からは何もする必要がなくて、保健所からの連絡を待つだけです。

診察が土曜日の夜だったのに、翌日の朝には保健所からの連絡がありました。

「今のタイミングですと、月曜からホテルに入っていただけますけど、どうしますか?」

軽症なので自宅療養も選択できたのですが、持病を持っているので重症化のリスクが高い人間に分類されること。ホテルであれば24時間看護師や保健士が常駐していて、悪化した場合には在宅時よりも速やかに医療機関の診察が受けられること。急変時には入院もスムーズ。という話を聞いて、ホテル療養を選択しました。

必要なものは市のホームページに載っていますが、それに加えて友人に教えてもらったり、Twitterなどで集められる『これ持っていって助かった』『これがあればよかったのに』という意見を参考にしたりしながら荷造りをしました。

入院と違って、ホテルには自分の体にとって必要なものが何もないので、荷物はかなり多くなってしまいました。

私の場合は準備の時間が1晩あったので、発熱しながらでも休憩しつつゆっくり支度が出来ましたが、もっと症状が強かったりその日のうちに移動しなければならなかったりすると、こんな余裕はなかったと思います。

ちなみに、私が自分の体にとって持って行って良かったと思うものたち↓
・体重計
 心不全の管理のために、体調不良時こそ体重を確認したい。
 (入院と違って体重計はホテルにない)
・三角クッション
 ホテルのベッドはリクライニングがないけど、平らなベッドに真っすぐ横になると息が苦しいので。咳が出ているときなんて特に。
 (添付写真のやつです)
・血圧計
 これも心不全の管理のために。心不全手帳つけるから必要。
・湿布
 心負荷が強い時など、背中に痛みが出るので持っていきました。
 咳のせいか、初めの数日は背中に貼らないと眠れなかった。
 (後から気付いたけど現地で看護師さんに言えば処方してもらえるかも。でもいつも使ってるやつが安心するやん。)

あとはいつも飲んでるなんて言わなくても分かるだろうし、お菓子とか帽子とかも持って行って助かったけどその辺りは調べればいろんな人が書いてくれているから省きます。



ホテルまでの移動は、決まった時間に保健所から迎えの車が来てくれます。
ホテルには当然、防護服を身に着けた人しかおらず、係の人との会話は全て電話を使い、館内放送の指示に従って食事の受け取りやバイタルチェックを行います。こんなような管理された生活をなにかの映画で見たような気がするなと思うような非日常感。
基本的に誰とも関わらずに10日間を過ごします。
(咳やドアの開閉の音で他の入所者の気配を感じとる)

持病があるから重症化のリスクが高いということで、保健士さんから(任意で)治療薬が保険適応で使用できる。もしくは新薬の治験に参加することもできるが、どうか。という提案がありました。
それはどういう薬で、飲むメリット・デメリット、可能性のある副作用には何があるのか、など細かく質問させてもらい、手術を受けた病院の医師とも相談した結果、私は薬による腎臓への負荷に不安を感じた為、治療薬は使用しない(従来の咳止め薬のみ)で経過をみることにしました。
(※治療薬がよくない薬という意味ではないよ。いまの私の体にはリスクの方が強そうだっただけで、もしもっと重症で肺炎などを起こしていた場合は使用していたと思います。)

1日目以降(発症日は0日と数える)発熱はありませんでしたが、辛かったのは倦怠感でした。
とにかく、すぐに横になりたい
お腹も空くし食欲があっても、咀嚼して飲み込むだけで疲れてしまう。休憩しながら1時間くらいかけてやっと支給されたお弁当を半分程度食べて、満腹感というよりは疲労感で終わる。みたいな。
咳のせいで背中や胸部の傷辺りが筋肉痛になって、それもまた疲労感に繋がるし、ただ横になってテレビやスマホを眺めるだけの日が2~3日続きました。

※食事は1日3食お弁当が支給されます。おかずのバリエーションも豊富で見た目にも楽しく、非常にありがたかったのですが、病院食と違って減塩はされていないので、ソースをかけないとかおかずを残すとか自分なりに考えながら食べました。
食品アレルギーとかハラール食なんかは特別食を用意してもらえるみたい。

6~7日目ごろには咳が気にならなくなり、食事のペースや量も元に戻ってきました。
だんだん体が動かしやすくなって、湯船に浸かってみたり、部屋の中で出来る軽い運動をしてみたりして、元の生活に戻りやすいように意識しながら、退所の日を待つ生活。

隔離生活が辛いという声も聞きますが、インドア派で入院慣れしている私には、何の管も繋がっていない状態でプライベートな空間に居させてもらえる療養なんて全く苦ではありませんでした。
費用もかからないし。
本当にありがとうございました。

心配していた後遺症などもなく、きっちり10日間で退所することができ、退所日の翌日から仕事に復帰しました。
その後は心臓の方の定期健診でも特に何も見付からず、今に至ります。


だから罹っても全然大丈夫だよ!普通の風邪だよ!などと言いたいわけではありません。
ただ、私は「こんな時みんながどうしてきたのか」の選択肢をいくつか知っていたので、初動も早く適した処置が受けられたと思うので、これも誰かの情報の一つになればという思いから記事にまとめました。

まだしばらく流行は続きそうな中で、予防と日常生活のバランスをどのようにとっていくのか。
考えても最適解にはたどり着けていませんが、できる限りの感染対策を続けながらこれからも生活を続けていきたいと思っています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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