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点滴剥ぎ取り事件

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とっても物騒なタイトルをつけてしまいましたが、私の小さい時のお話をひとつ。


5月に入って、急に暖かくなりましたね。
まだ腕や首周りに点滴を刺していた痣があるので、薄着になるには抵抗あるなぁというのが正直な気持ちです。

私の右腕には、昨年の手術で出来たものとは違う小さな縫い傷があります。
幼い頃から点滴の跡だとは聞いていましたが、そのあと何度点滴をしても、普通なら点滴の傷跡を縫ったりはしません
その傷は、人生で最初の手術(1歳6か月)の後に出来ました。というか、作りました


入院中は当然点滴をします。術後だし。あれすごく邪魔なんですよ。でもつけなきゃいけないから我慢しますよね。大人は
それがつけなきゃいけないものだって分からない子供はどうするんでしょう。喋れないし、理解も出来ないし。保護者の皆様、看護の皆様はさぞご苦労されているかと思います。

私はどうだったのかと言いますと


当時、母親がずーっと付き添い入院をしてくれていたんですが、トイレか何かで母が少し部屋を離れた隙に、外してしまったんだそうです。

無理やり。


まだ小さかったので、腕に板状のものを添えてテープや包帯なんかで点滴の刺している部分をくるんでいて、そんなものを1歳が片手で器用に外すことは出来ませんから

どのように無理やりだったかというと
(以下、ちょっと過激な表現あり)



術衣のような、浴衣のような、ボタンではなく紐を結んで止めるタイプの服を着ていたので、まずぐしゃぐしゃとその紐を外し服を脱ぎます。

→脱ぐと言っても点滴が繋がっているので、服は右腕で引っかかって止まります。

→そのまま点滴箇所に服をぐるぐるに巻き付けます。

→その部分をクッションにして、ひと思いにベッドの柵に腕を叩きつける!!


母が病室に戻ると
実に満足げに、血を流して座っている私がいたそうです。

痛くなかったのかしら。(点滴は外れた)

「そりゃ痛かったとは思うけど、あんたは勝利者の顔でしたよ」と母。



その後、腕は3針ほど縫いまして、点滴は別の血管に刺し直し

二度と暴れることの無いようベッドに拘束されたそうです。


「こんな小さい子がベッドにぐるぐる巻きにされてな。可哀そうやけど可愛かったわ。」
なぜだかこのエピソードを、母はとっても嬉しそうに話します。
「賢かったなぁ」と言うが、いやいや、賢くはない。


初めてこの話を聞いた時は、「え。この傷自分のせいなの。」と呆れましたが、今となっては、なかなかにガッツ生命力のある子だったなぁなんて。

当時の先生、看護師の皆さん、本当にすみませんでした。

1歳でもがむしゃらになれば点滴叩き壊せる。ということでね。
お気を付けください。

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